「移住の記録」全20話を書き終えて、ここから先は2人の対談でお届けします。第1話は、KAGARI BASEがどうやって始まったのか。商品の話の前に、まず原点から話してみました。

那須の朝、森にかかる霧と薪棚
那須の朝、森にかかる霧と薪棚(AI生成イメージ)

火が「イベント」だった頃

yoshi

「移住の記録」は第20話で一区切りだったけど、ここからは対談形式で続けていこうと思ってます。第1話は、やっぱり始まりの話からだね。

takezi

いきなり商品紹介じゃなくて、なんでこのブランドが生まれたのか、ですよね。

yoshi

そう。考えてみると、都会にいた頃って、火は特別なイベントだったんだよ。キャンプに行った時だけ、焚火をする。年に数回の楽しみ。

takezi

那須に来てからは、焚火も薪ストーブも、だんだん日常に入ってきましたよね。朝起きて、冷えてるから薪を運んで、火をつける。

yoshi

冬の朝は本当に冷え込むからね。森の湿度とか、朝の空気の匂いとか、そういうのも含めて「火のある時間」になった。薪を運ぶ作業も、最初は面倒だと思ってたのに、今は一日のリズムの一部。

takezi

火起こしの時間って、不思議と何も考えてないんですよね。ただ火を見てる。

冬の朝、薪ストーブに火を入れる手元
冬の朝、薪ストーブに火を入れる手元(AI生成イメージ)

火の前だと、会話が深くなる

yoshi

俺たち、そもそも火の前で出会ったようなものじゃない。

takezi

そうですね。焚火を囲んで夢の話をした夜がありました。あの時間がなかったら、今の形になってないかもしれません。(出会いの話は「移住の記録」第13話で書いています)

yoshi

火の前にいる時間って、なぜか会話が深くなる。普段なら言わない本音が出る。

takezi

照れずに話せるというか。火が間を持たせてくれるんですよね。沈黙も気まずくならない。

yoshi

その感覚を、そのまま商品にするというより、日常で着られる形にしたかった。「火のある暮らしを、もっと日常へ。」というコピーは、そういう意味で付けたんです。

takezi

キャンプ場だけじゃなく、普段の生活の中に、火の時間のような余裕を持ち込めたら、という。

焚火を囲む夜の時間
焚火を囲む夜の時間(AI生成イメージ)

自分たちが着たいものを、形にする

yoshi

実は最初から「ブランドを作るぞ」って意気込んでたわけじゃないんだよ。自分たちが着たいものを形にするところから。

takezi

古着とかアウトドアとか焚火とか、20代の頃からずっと好きだったものですよね。それを仕事にするって決めた。

yoshi

ただ、焚火のシーンを前面に出したアウトドアウェアって、ガチすぎて街では着づらいものも多いんだ。

takezi

だから、焚火、暖炉、キャンプをテーマにしつつ、アウトドアすぎない。街でも着られるものを目指しました。那須発のアパレル&ギアブランド、というかたち。

yoshi

Tシャツは綿100%で、生地は190g/㎡。しっかりした素材で、洗ってもへたりにくい。

takezi

デザインは僕がKAGARI LABで考えて、販売はyoshiさんがKAGARI BASEとして担当する。役割もそこで自然に分かれました。

yoshi

そうそう。俺は売る側、takeziはデザインする側。それで動画も、全部takeziが撮って、編集して、アップまでやってくれてる。

takezi

気づいたら全部やってました(笑)。でも、自分で撮ると、ブランドの空気感をそのまま映せるので。

着たいものを形にするTシャツ制作のイメージ
着たいものを形にするTシャツ制作のイメージ(AI生成イメージ)

50歳で描いた夢の続きとして

yoshi

takeziが50歳になった時に、これからの暮らしを書き出したんだよね。薪ストーブのある暮らし、DIY、那須への移住。そこから、いつの間にかKAGARI BASEになった。

takezi

夢の延長線上にあるんですよね。突然生まれたブランドじゃなくて。

yoshi

うん。那須での暮らしがなかったら、この名前も、このデザインも出てこなかったと思う。

ブランドを始めて、見えてきたこと

takezi

実際に始めてみて、思ったより「暮らし」の話をする機会が多いですよね。

yoshi

うん。お客様から「那須ってどんなところですか」って聞かれることが多い。服を買う時に、その向こうにある暮らしにも興味を持ってくれてるんだと思う。

takezi

商品を渡すだけじゃなくて、背景を伝えたい。それでブログを書いたり、こうして動画や対談を始めたりしているんですよね。

yoshi

今回の対談シリーズも、同じ気持ち。火の前で話すくらいの温度感で、気楽に読んでもらえたらいいな。

takezi

難しいことは言わず、普段の会話のまま、ですね。

動画と記事、2つの入口をつくった理由

yoshi

動画とブログ、両方やるのは、けっこう大変だよね。

takezi

大変ですけど、入口が2つあるのは大きいです。動画は、声と映像で空気を伝える。記事は、じっくり読んで、後から見返せる。

yoshi

移動中に聞き流す人もいれば、夜に落ち着いて読む人もいる。

takezi

どちらが正解、というわけではなくて、その人の暮らしに合う方で触れてもらえたらいいんです。

yoshi

「移住の記録」は、takeziの一人称の語りだったけど、この対談シリーズは、2人の会話。

takezi

読み方も変わりますよね。会話だと、頭の中で声が聞こえてくる感じがします。

読んでくれる人へ、ひとこと

yoshi

この対談シリーズを読んでくれる人は、どんな人だろうね。

takezi

那須に興味がある人、焚火や薪ストーブが好きな人、あとは、何か新しいことを始めようか迷っている人かもしれません。

yoshi

takeziが50歳で動き出した話は、同世代には響くと思う。

takezi

大げさなことは何もしていないんです。朝起きて、火を入れて、手を動かしていたら、ここまで来ていた、というだけで。

yoshi

その「だけで」が、実は一番難しいんだよね。

takezi

そうかもしれません。続けるには、小さな楽しみがないと。

yoshi

俺たちにとっては、それが火の前の時間だった。

takezi

読んでくれる方にも、それぞれの「火の前の時間」があるといいなと思います。コーヒーでも、散歩でも、庭いじりでも。

yoshi

記事を読み終わった後に、ちょっと温かい気持ちになってもらえたら、それで十分だよ。

takezi

毎回、そこを目指して書いていきます。

Today's Points

  • 🔥KAGARI BASEは、那須での暮らしと、火のある時間から自然に生まれたブランド。
  • 🔥コピーは「火のある暮らしを、もっと日常へ。」。焚火や薪ストーブの時間を、日常に着られる形にした。
  • 🔥yoshiがKAGARI BASEで販売、takeziがKAGARI LABでデザイン。動画の撮影・編集・投稿もtakeziが担当。

Next Story第2話は「KAGARI BASE」と「KAGARI LAB」という名前がどう決まったのか。名前に込めた意味を話します。