長い会社員生活の終わりを、どう決断したか。
那須への想いが、ひとつの区切りへと背中を押してくれた話です。

桜並木の川沿いに立ち並ぶ都会のオフィスビル群。22年続いた会社員生活の風景。
長い会社員生活の終わりを、どう決断したか。

「もう、やり切った」と思えた日

退職を考えはじめたのは、那須通いが3年ほど続いた頃でした。「もっと那須にいたい」という気持ちが、日に日に強くなっていました。

22年間、一つの会社に勤めてきました。それなりに責任ある立場も経験したし、達成感もあった。そして、ある日ふと「もう自分はやり切った」と感じてしまったのです。

那須での暮らしが、少しずつ本当の自分の姿を教えてくれていたのかもしれません。

薪ストーブに揺れる炎と積まれた薪。迷いの間も心を向けていた、那須の火のある暮らし。
決断には時間がかかった。でも迷っている間も、心は那須を向いていた。

迷いを断ち切った、妻の一言

辞めることへの不安がなかったわけではありません。収入、社会的なつながり、老後のこと。考えればきりがない。

それでも最後に決め手になったのは、妻の言葉でした。

「やってみなければ、わからないよ」

シンプルだけど、それが一番力強かった。この一言が、22年間の会社員生活に、静かに区切りをつけてくれました。

次回は、いよいよ引っ越しの朝。那須へ向かった、あの日のことを書きます。